私的東海道五十三次 日本橋〜品川宿 その52020/09/07


 札の辻といえば思い出すことがあるのだ。
 札の辻交差点にはずっと横断歩道がなく歩行者は歩道橋を利用していた。しかし自転車はどうするのか分からなかったのだ。近年は自転車が車道を走ることもかなり認知されているが、当時はそんなことはなく、大型車がバンバン通る札の辻交差点の車道を自転車で渡るのは本当に命がけに思えたのだ。

 しかしある時、自転車の人が反対側に行っている様子が伺えたのだ。よく観察してみると地下道のような道が傍に存在していたのだ。それがこの道である。

札の辻橋の側道

 自分がここを通るのはまだ日が登っていない早朝だったので、このトンネルのような側道も真っ暗だったのだ。しかもこの側道の上を超えている札の辻橋が架け変わる前でもっと古めかしく、さらに数軒の木造バラックが並んでいたと記憶している。鉄分のある人なら鶴見線の国道駅といえば伝わるかもしれないが、それに似た雰囲気がこんな場所に最近まであったのである。

高輪大木戸跡

 高輪の大木戸跡である。説明はWikipediaに詳しいので省くが、国道沿いに拡幅されずよく残っているなと感慨深いのである。

高輪ゲートウェイ駅

 暫定開業した高輪ゲートウェイ駅である。
 暫定開業したのはもちろんオリンピックに向けてだと思われるが、延期になっている現在、中途半端すぎる状態だと正直に思う。駅名もやはりまだしっくりこないのだ。