私的東海道五十三次 日本橋〜品川宿 その2 ― 2020/09/03
外国を旅行すると、都市によって必ず歩くことがある場所がある。たとえばシンガポールのオーチャードロードだったり、バンコクのカオサン通りだったり、パリのシャンゼリゼ通りだったりする。それが東京だと中央通りなのかもしれない。
中央通りの日本橋エリアは間違いなく高島屋がランドマークだが、外国人が写真を撮ることはあっても自分があらためて見る機会は少なかったように思ったのだ。
見直してみると異国情緒ある良い場所だなと正直に思えたのだ。日本らしい景色とは言えないが東京らしい景色と言えるものだ。
ただこのあと通過した銀座は次の写真のような風景だった。
なんだか味気ないのである。
もちろん銀座の写真は一番端である一丁目のもので、日本橋の中心と比べるのは酷かもしれないが、銀座といえば銀座であり日本屈指の繁華街なのである。
平日の朝10時とは言え、去年であれば観光バスが列をなして並び、百貨店には外国人買い物客が多くみられたのがすでに懐かしくも思われる。
銀座の面目を保つため、定番中の定番である和光を載せておくことにする。この建物、写真で見られることはかなり多いと思うのだが入ったことのある人は意外に少ないのではないかと思う。超高級百貨店である。
銀座の南の端にはカフェーパウリスタがある。銀ブラの語源になったという説があるこの老舗喫茶店は「カフェ」ではなく「カフェー」と呼びたい。いまから100年以上前に佐々紅華が作った「カフェーの夜」という歌劇があるのだがその挿入曲に「コロッケーの歌」というのがある。この「ー」の使い方は時代なのかセンスなのか分からないが、自分にはまだ使いこなせる気がしていないのだ。
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